道場メニュー

道場紹介


もんもん相談

道場紹介
第一回
第二回
第三回

道場の日常

No.1
No.2
No.3
No.4

相談第三回

相談者:(新入社員 23才・女)

 新しい仕事についたのですが、職場の雰囲気になじめずに困ってます。
 特にどうしていいかわからないのが、まったく興味のない噂話です。
 職場の人たちは○○さんの息子と△△さんの息子が同じ名前だとか、心底どうでもいい話題でもりあがっています。
 なんとか話題に乗ろうとするのですが、どうもかみあいません。
 どうしたら、みんなとうまく喋れるようになるでしょうか?

師匠のことば

 拙者は今から23年前、静岡の児童劇団に於いて、社会人としての第一歩を踏み出した。当時の劇団員は(今もだが)大変貧しく、外へ飲みに行く金がないので、台所の中央に据えた一升瓶を囲んで、毎晩のように酒盛りをやっていた。
ニート上がりの拙者は、仕事が終わった後くらい独りになりたかったのだが、そうはいかない。「おい、新人。飲みに来い」ということになってしまう。自室に引きこもりたくても、そんなものはない。大部屋住まいなのだ。
 しかたなく末席に座し、先輩諸氏の話を聞くこととなるのだが、それが何と言うか、身のない会話なのである。政治の話題などもたまには出るが、ほとんどは仕事上の愚痴か、単なる噂話に過ぎない。やれアイツは芝居が下手だ、アレとアレとは最近別れた、云々である。
 ただその中に、百にひとつくらいはいい話がある。普段だらしない先輩でも、たまにいいことを言う。拙者の場合、そういうのは逃さず、心にとめていたような気がする。そして時々は、ノートに記していた。「冷酒と親爺の説教は、後から効いてくる」と言うが、先輩の説教も然りである。反面教師ほどいい先生はいないと、拙者は思う。
 何年か前、社会人1年生になったある青年が、こういうことを言っていた。
「僕は、社会の歯車にはなりたくありません!」と。
 しかし拙者は、その青年に訊きたかった。「歯車にならず、何になるんだ?」と。「お前、原子力か? 独りで燃えてるのか?」と。
人間は社会的動物である。多かれ少なかれ他人から影響を受け、他人に影響を与えるのである。大小に関わらず、歯車である以上は、かつ円滑な動作を望むならば、朝の挨拶から始まって、休憩時間の噂話に至るまでの些細な会話を、決して軽んじるべきではない。かと言って、重く受け止める必要も全くない。99%あるであろう「心底どうでもいい話」は馬耳東風、精神的に排泄してしまえばよいのである。
 今日の結論は、俳句にしてみた。

 雑談は 潤滑油だと 心得よ (フォーッ!)←※注 なんとかHGではない。尺八の音である。

P.S. それでも煮詰まってしまったら、旅行をするとよい。偶然出会った、違う職業の人と話をすると、似たような悩みを抱えていたりして、案外、気が晴れたりする。我々人間も、機械やクルマと同じように、たまにオイル交換が必要なのだ。

紹介 もんもん文学賞 武井道場 まったり掲示板